前回は、チケット収益の公式、チケット収益を増やすための3大要素について解説しました。
【チケット編2】チケット収益はどうやって増やすの!?公式でまるわかり3大要素
では、実際にチケット収益が増えていくとどんなメリットあるのでしょうか?
今回は4大収益源とも絡めて3つ解説します。
↓プロスポーツビジネスの4大収益源についてはこちらで解説しています。↓
【超入門編2】プロスポーツチームはなにでお金を稼いでいるの? 超重要!4大収益源の構造に迫る
今回のテーマ
- チケットの売れ行きってどれくらい大事なの?
- 4大収益源との関連はあるの?
学生時代からスポーツビジネスの現場経験にはじめ、イベント企画制作、営業など、スポーツエンタメ業界内外を経験し、現在はプロスポーツチームに従事している筆者がわかりやすくお伝えします。
チケット収益がもたらすインパクト
収益を左右する3大要素「チケット平均単価」「1試合あたりの平均来場者数」「試合数or営業日数」を増やしていくことがチケット収益の向上には欠かせないと学びました。
特にプロスポーツや年中無休で営業しているエンターテイメント施設においては、例えば平均単価100円、平均来場者数100人の増減で大きく年間の収益に影響を及ぼします。
それだけ、チケット収益は無視できないものだとお分かりいただけたかと思いますが、チケット収益を増やすメリットはほかにもあるのでしょうか?
プロスポーツビジネスの4大収益から検証してみましょう!
チケット収益を増やすメリット3選
「チケット」「スポンサー」「物販(グッズ)」「放映権」はそれぞれ独立した収益源に見えて、実は密接に繋がっています。
チケット収益を増やすメリット3選
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来場するお客様が増えることで、より多くのお客様にスポンサーになる企業の商品やサービスを認知させることができやすくなるため、スポンサーの数が増えたり、スポンサーになるための費用を高めたりしやすくなります。
物販(グッズ)
来場するお客様が増えることで、当然、応援するためのグッズを購入したり飲食したりするお客様の人数が比例して増えるため収益幅が拡大しやすくなります。
放映権
来場するお客様が増えることで、チケットの完売や入手困難を理由に来場したくても来場できない人数が増えてきます。その際にテレビやウェブ、ラジオなどで中継を行えば、来場したくてもできなかった人に対して中継放送をお届けできるため、中継を行いたいメディアが増えたり、放映権料を高めたりしやすくなります。
このようにチケット収益の増加に伴って、そのほかの4大収益源もさまざまな良い影響を受け、各収益が向上していく可能性が高くなります。
そして、この好循環を継続させることこそがプロスポーツチームが経済的に発展していくために必要なのです。
要注意!チケット収益だけ意識するのは×
ただ、チケット収益さえ向上させてば、必ずほかの収益源も向上するわけではなく、あくまで向上しやすい環境を作れる可能性が高くなるだけというところは意識していきたいポイントです。
各収益を実際に向上させるには各担当自身の工夫や担当間で連携をとって、よりお客様(来場者やスポンサーになってくれる会社、放送局)に魅力あるサービスを提供することが最も大切です。
日々触れるプロスポーツチームの企画やイベントも4大収益源の観点で考えてみると、よりビジネス感性が鍛えられると思います。
実際に残りの「スポンサー」「物販(グッズ)」「放映権」についても改めてじっくり解説しますのでお楽しみに!
ぜひ、このサイトを通して、スポーツ業界のことはもちろん、ビジネスの仕組みやファンを掴む秘訣を一緒に楽しく学んで、どの業界でも活躍できるビジネスマンを目指していきましょう!