【超入門編2】プロスポーツチームはなにでお金を稼いでいるの? 超重要!4大収益源の構造に迫る

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サービスとお金の関係

普段、私たちはコンビニエンスストアでお菓子やマンガを買ったり、日ごろからスマートフォンを使ったり、何気なくサービスを受けるのと引き換えに対価としてお金を払っています。そんななかプロスポーツチームはどんなサービスを提供していて、どうやってお金を稼いでいるのか、今回はこんな疑問に答えます。

今回のテーマ

  • 私の好きなプロスポーツチームってなにで稼いでいるの?
  • 近頃話題のプロスポーツチームってどんなサービスを提供しているの?
  • ほかの会社に当てはめると売上ってどれくらい?

学生時代からスポーツビジネスの現場経験にはじめ、イベント企画制作、営業など、スポーツエンタメ業界内外を経験し、現在はプロスポーツチームに従事している筆者がわかりやすくお伝えします。

プロスポーツチームの収益源

みなさんは好きなプロスポーツチームはありますか?

物心ついたころから日常生活の一部といっても過言ではないほど大好きなチーム、応援しているチームはないけれども、2022年北海道日本ハムファイターズの監督に就任した新庄剛志BIG BOSSなど、メディアで話題になったことをきっかけに興味を持つようになったプロスポーツチームなど、いくつかあることでしょう。

前回の記事ではそもそもスポーツビジネスの市場規模ってどれくらい?お金ってどれくらい動いているの?という観点で解説しましたが、今回はもう少し深く、スポーツビジネスのなかでもプロスポーツチームがどんなサービスを提供していて何でお金を稼いでいるのか、その収益構造を一緒に考えてみましょう。

プロスポーツチームの収益は主に「チケット」「スポンサー」「物販(グッズ)」「放映権」の4つから成り立っており、健全なプロスポーツ経営をしていくためには、4つすべて欠かせないものとなっています。

図にも示した通り、健全なプロスポーツ経営を「家」に例えると、4本の大黒柱をどんどん太くして土台が安定した家にしていく必要があるということです。

プロスポーツチームが提供するサービス

この4つの収益源はそれぞれどのようなサービスを提供し、対価としてお金をいただいているのでしょうか。

≪提供しているサービス≫

チケット:試合会場への入場権利、試合前後/試合中の体験(ワクワク、ドキドキ、ショック、イライラなど)、ファン同士の繋がりや交流。

試合会場への入場権利以外にも感情の部分でさまざまな価値を提供しています

↓チケットのさまざまな価値について解説したコンテンツはこちら↓

【チケット編1】当たり前を深掘り!チケット、お金、人々はなぜ「ただの紙」を大切にするのか!?

スポンサー:広告主の企業名やサービス名をファンの方へ告知、露出する。近年ではアクティベーションを共同で実施することも。

物販(グッズ):応援グッズ、飲食など。近年ではスポーツに関係のない領域への展開も盛ん。

放映権:試合の模様をテレビやネット、ラジオで放送できる権利

アクティベーションとは

様々な企画を主催者と共同で実施し、体験を通じて広告主の企業名やサービスを認識してもらい、購買まで繋げていくこと

それぞれの収益源に関しては、別の記事で改めてより詳細に解説しますが、近年では新型コロナウィルスの影響でチケット収入が大きく減少したなど、プロスポーツチームは大きな経済的打撃を受けました。

プロスポーツチームの売上規模

では、プロスポーツチーム売上の規模ってどれくらいでしょうか?

クイズ 東京ディズニーリゾートを管理・運営する株式会社オリエンタルランドの売上(新型コロナウィルス流行前)はプロスポーツ1チームの売上規模の約何倍でしょうか。

  1. 約5倍
  2. 約10倍
  3. 約25倍

正解

約5倍

約10倍

約25倍

オリエンタルランドの2019年度売上は約5,000億円。

プロスポーツチームのなかで最も売上の高いプロ野球でも、1球団あたり最大で約200億円前後。

人気とは裏腹に実際には中小企業と変わらない売上規模というのが実情です。

実はプロスポーツチームは中小企業!?

そのため、実際にスポーツ業界で働きたい人は多くても、中小企業と変わらない売上規模の会社が日頃から何十人と多くの人数をコストの観点から採用できる環境にはなく、人材の需要と供給のミスマッチが起きているというのが昨今のスポーツ業界の課題の一つでもあります。

ただ、前回から解説しているように、スポーツ業界は国としても活性化させたい領域と捉えているため、スポーツ業界としては多くの働き手を求めています。

ぜひ、このサイトを通して、今まさに発展途上のスポーツ業界のことはもちろん、ビジネスの仕組みやファンを掴む秘訣を一緒に楽しく学んで、どの業界でも活躍できるビジネスマンを目指していきましょう!

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