スポーツをビジネス視点で
スポーツには興味があるけど、そもそもビジネス視点で考えたことなかったな・・・
スポーツに関するビジネスってどんなものがあるんだろ・・
こういった疑問に答えます。
今回のテーマ
- 自分が好きなスポーツ業界、話題のスポーツ業界ってどのくらいお金が動いているの?
- スポーツのビジネスってどんなものがあるの?
- そもそも市場規模ってなに?
- ほかの業界に当てはめるとどれくらい?
学生時代からスポーツビジネスの現場経験にはじめ、イベント企画制作、営業など、スポーツエンタメ業界内外を経験し、現在はプロスポーツチームに従事している筆者がわかりやすくお伝えします。
スポーツ業界の市場規模
「スポーツ」と言われて真っ先に思い浮かべるのが東京2020オリンピック・パラリンピック大会ではないでしょうか。
開催の是非も問われる中、1年延期を経て無観客にて開催されました。
オリンピック・パラリンピックに関するコンテンツは改めてご紹介しますが、今回は、そんなスポーツ業界ってどれくらいのお金が動いているのか考えてみましょう。
スポーツ業界といっても、「スタジアム・アリーナ」「アマチュアスポーツ」「プロスポーツ」「(スポーツツーリズム)などの周辺産業」「IoT活用」「スポーツ用品」などさまざま分野があります。
スポーツツーリズムとは
スポーツ観戦のための旅行や周辺観光、スポーツを支える人々との交流など、スポーツにまつわる旅行のこと。
IoTとは
Internet of Things の略。モノがインターネット経由で通信すること。
例)外出先からスマートフォンで自宅の家電を操作する、列車の位置情報サービス など
日本のスポーツ庁が2016年に発表した資料によると、2012年時点ではこれらのスポーツ産業の市場規模は合計「約.5.5兆円」と試算されています。
そもそも市場規模ってなに!?
ここで登場する「市場規模」という言葉はなんでしょうか?
市場規模とは
ある業界の市場の大きさ。売上の総額。
つまり、その業界でどれくらいのお金が動いているかを把握する数字というわけです。
話を戻して、先ほどの2012年時点でスポーツ産業の市場規模「約.5.5兆円」。ほかの業界に当てはめるとどれくらいでしょうか。
クイズ 2012年時点でスポーツ産業の市場規模「約.5.5兆円」に近い業界はどれでしょう!?
①自動車業界
②鉄道業界
③飲食業界
正解
自動車業界:約57兆円
鉄道業界:約10兆円
飲食業界:約5兆円
しかもこれは、新型コロナウィルスの影響を受けた2020-21年の市場規模となっており、思ったよりもスポーツ産業の市場規模が小さいと思った人もいるのではないでしょうか。
スポーツ業界は発展途上
実際にスポーツ庁をはじめ政府は東京オリンピック・パラリンピックで終わりではなく、2025年に向けてスポーツ産業の市場規模を約3倍の「15.2兆円」に拡大させる目標を掲げています。
先ほど解説したように、市場規模が多くなればなるほど、その業界で多くのお金が動いていることになるため、国を挙げてスポーツ産業を活性化させたいと思っているわけです。
ぜひ、このサイトを通して、今まさに発展途上のスポーツ業界のことはもちろん、ビジネスの仕組みやファンを掴む秘訣を一緒に楽しく学んでいきましょう!
次回はスポーツビジネスのなかから、「プロスポーツビジネス」がどのようにお金を稼いでいるのか解説します。